おしるこさえ作れない

会社を8ヶ月で辞め、海外にいる人のぼやき。

「イスラム教徒が多く住む街・館林」に行ってみた。

みなさん、「群馬県館林市」という市をご存知ですか?

何を隠そう、群馬県は私の地元。

群馬県

お前はまだグンマを知らない」という漫画の舞台になっていたり、 

「僻地」と言われバカにされたり、

群馬県ゆるキャラである「ぐんまちゃん」が2014年ゆるキャラランキング1位に輝いていたり(意外でしょ)

何かと話題になっている(?)県です。

 

でも、私は群馬が好きな一方で、群馬が嫌いでもあった。

いや、好きなんだけど、私の住んでいるまちは群馬の中でも正真正銘の僻地なの。

自他共に認める僻地。笑

最寄りのコンビニまで車で5分乗らないといけないし、学生時代は普通の生活送るのでさえ

親の力借りないといけなのが本当に苦痛だった。

 

でも、最近、そんな私の地元の名前を(珍しく、本当に珍しく笑)外で聞く機会があって、

それは友人に連れられて行った「ロヒンギャ難民」という難民の写真展。

その写真展で、ミャンマーで発生しているロヒンギャ難民の方々のリアルな写真と共に

「日本に住んでいるロヒンギャ民族の子供達の学習支援を館林で行なっている」というボードを目にした。

 

「館林!?!!?!?!私の地元じゃん!!」

 

びっくりしすぎて(外部で地元の地名を見ることがなさすぎて)

思わず大声を出してしまった。

 

でも、確かに思い返してみると、小さい頃から、群馬には

「(イスラム教徒であるかどうかは別として)違う国で生まれた人」の割合が多かったような気がする。

 

群馬で働いている教師の友人は

「フィリピン人の子を受け持っているけど親が英語話せないし、自分も話せないから大変」と言っていたのを聞いたことがあるし、

家の近くにある「大泉町」は日本でも有数の「ブラジルタウン」で(本がでるほど)名高いし

自分が小学生のころアフガニスタン出身の男の子がクラスメイトにいた。

 

でも、自分にとって、それが自然すぎて、あまり意識してこなかったけど、

そのロヒンギャ写真展に行って初めて「あ、群馬って移民が多いのかも」と気づいたし、それで「群馬にいる外国人」を意識し始めた。 

 

純粋に館林にいるロヒンギャの方々はどの辺りに住んでいるのか気になって

館林でロヒンギャ難民の写真展も開いたことある、写真家の新畑さんに

お聞きしたら、ロヒンギャ民族の方が営んでいるお店を教えてくれました。

 

それがこちら↓

tabelog.com

 

そして、今日館林に用事があったので、帰りに寄ってみました。

でも、やってなかったの。

お店の扉は空いていて、中に入ったんだけど

「火曜・水曜は閉めている。金土日のみ営業している」とのこと。

おそらくミャンマー出身の方であろうお店の方がカタコトの日本語で説明してくださいました。

 

「グーグルマップに載っている情報と違うじゃん…」と落胆しながら、違うお店を探す。

でも、「館林」と言えども他にめぼしいミャンマー料理屋さんも見つからず、

でも、「アジアor中東料理を食べる!」気満々だったので、そこから3分で行くことのできるトルコ料理屋さんに決めた。

tabelog.com

 

こちらは店の前に「OPEN」の文字、安心〜。

外にはテイクアウトで購入できる大きめの掘っ建て小屋みたいなものもあった。

中に入ろうとするとご丁寧にウェイターの方が扉を開けてくれて笑

 

でも、お店の中にお客さんがいなくて、ちょっと気まずかったし、

内装は「トルコ料理屋」というより、日本の食堂みたいなの。

でも、私はそういうのが平気なタイプなので「まあいいや」と思いながら、席へ。

ウェイターの方が一生懸命、日本語でメニューの説明してくれて、

・カレー

・ベルアニ

ケバブ

 

なんかがあった。

インド・パキスタントルコ料理のお店だねえ。

 

これ、私が食べたケバブ

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Mサイズ(400円)+100円でチーズトッピングも可。

まじで500円でこの量のケバブ食べられるとか、安すぎる、コスパがよい。

さすが、群馬。

ひとりでもぐもぐ、食べていたら、急に料理人の方がサイダーのサービスしてくれて、とても嬉しかった。

 

そして、今宗教に関心が強い私にとって店内でやっぱり気になったのは

イスラム教」を感じさせる飾り(?)の数々。

帰り際に写真を撮らせてもらった。

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サウジアラビアにある有名なモスクらしい名前は失念した。

 

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イスラム教のお祈りの言葉らしい。当たり前に読めない。

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イスラム教の「いただきます」「ごちそうさま」の言葉。カタカナでも書いてある。

 

このお店を出る前に、お店の方々がどの出身なのか気になって聞いてみたら

パキスタン」だそう。

もう日本の滞在歴は4年で、日本の生活がとても気に入っているって。

館林にはイスラム教徒のモスクが2つもあるし、ハラルフードを販売しているお店もたくさんあるし、イスラム教徒でも過ごしやすいのかも。

ちょっと聞きづらいけど「パキスタンてどんな国?私にとっては危険な国って思ってしまう部分もあるのだけど」って、思い切って聞いてみた。

そうしたら

「そうだよね、でも、危ない地域と危なくない地域があって、危なくない地域には日本人もいっぱい来ているよ〜」とのこと。

その地域は「Hunza Valley」という地域。

確かにグーグルマップで調べてみるとかなり美しい。

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え、美しすぎん笑

 

別れ際に写真撮ってもらった笑

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パミールマートの店員さん、エプロンの「いらっしゃいませ」が可愛い。

 

私にとっては遠い国、本やテレビでしか見たことない国、そして危ない国と思っている国、でも同時に行ってみたいと思う国。

「中東だから」ってびびらずに足を踏み入れたいな〜〜。

やっぱり、行ってみることでしか、現実はわからないと思うから、

特に情報に溢れている現代は。

 

また、館林に行く用事があったら、イスラム教徒の方が営んでいそうなお店に飛び込んでみたいとと思います、どんなに入りづらくても。笑

 

「ここ行ってみて!」というお店なんかがありましたら、なんなりとお申し付けください。

レポートいたします笑

 

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【こんな方におすすめ】

 ・大泉に移民が多いことに疑問を持っている方

・「移民」と「日本人」の共生の歩みを知りたい方

・近所の「外国人」との関わり方に困っている方

 

12月10日〜14日までロヒンギャ難民の写真展が早稲田大学で行われます。

気になる方は足を運んでみてください。

詳細はこちら

www.waseda.jp