おしるこさえ作れない

会社を8ヶ月で辞め、海外にいる人のぼやき。

明日はパパに会いに、お墓に行こう。

天国にいるパパと地球にいる私たちは遠距離家族を始めてもう13年になる。

 

パパが病気になったのは、その約2年前だから、

パパの記憶は生まれてからの約10年分(物心ついてからって考えたら、5年分くらい?)しかない。

その記憶の中でもパッと思い出せるのは、おジャ魔女どれみのオモチャを妹に投げてしまい、こっぴどく怒られた、なんていう苦い記憶、、。

そう、率直に言うと私はパパとの記憶があまりないのだ。

 

そんなパパがどんな人物だったのか

ささやかながらも感じ取ることができる唯一の場所がある。

 

それは、パパが仕事場としても利用していた【書斎】だ。

 

書斎と言っても、映画とか漫画とかに出てくるような厳かな雰囲気を纏った空間とは程遠いけれど、

この書斎には軽く1000冊は超えるであろう

様々な種類の書物が沢山置いてある。

 

パパは英語の先生だったから、

沢山の種類の英語の単語帳を始め、宗教、世界の歴史から自己啓発本まで、真面目ーーな感じのありとあらゆる本がある。

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(書斎の一部この奥にもたくさんの本が、、、)

 

私は実家に帰ると、必ずと言っていいほど

この書斎に来てどんな本があるのか眺めては

父の面影を探してしまう。

 

パパってどんなことに興味があったんだろう?

どんなところに付箋を貼っているんだろう?

どこにマーカーで線を引いているんだろう?

 

この行為はパパがどんな人だったか、ということだけでなく、

新しい知識も一緒に、その本たちはいつも私に教えてくれる。

まるで私が今必要なことを本がパパの代わりになって教えてくれているかのように。

 

 

今日、久しぶりに実家に帰ってきて、

パパの書斎に入っていつも通り本を漁った。

今回、私の目にとまった本はこれ。

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娘に送る12の言葉。

 

今まで、この本見つけたことなくて、

思わずママに『これママの?』と聞いてしまった。

でも、ママの答えは『知らない、パパのじゃない?』だったから、私がずっと見つけられなかっただけだ。

 

正直、こんな類の本を見つけたのは初めてだっから少し驚いた。

 

パパがどんな気持ちでこの本を買ったか永遠に知ることはできない。

内容的にも13年前の私に読めるような内容の本でもない。

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でも、この本の中には今の私の背中を押してくれる言葉が敷き詰められていて、なんだか涙が出てしまった。

 

また、パパの新たな一面を知った気がしたよ。

 

 

 

 

明日は改めて日頃の感謝を伝えにお墓まいりに行ってこよう。

いつもありがとう、パパ。